近年では、AIが人間に代わり、文章制作やイラストなどの画像制作を行うなど、AIの活躍ぶりが顕著に見られるようになりました。
今回のテーマはOpenAIについて。
AIつまり人工知能を研究する非営利団体が運営するOpenAIとは一体何なのか、どのような使い方があるのかなど、詳しく解説します。
また、最近特に注目度を上げるChatGPTに注目し、その仕組みや精度についてもわかりやすく解説。
今後、私たちの生活に欠かせないAIについて、ぜひ理解を深めてみてください。
OpenAI（オープンAI）とは？
今回のメインテーマであるOpenAI（オープンAI）とはどのようなものなのでしょう。
ここではまず、OpenAIについて以下の3項目に分けて解説します。
｜2. OpenAIで何ができるのか
｜3. OpenAIが注目される理由
上記はOpenAIの基本情報となるため、しっかりと理解しておきましょう。
OpenAIの特徴と会社概要
OpenAIは、2015年にアメリカサンフランシスコで設立された非営利団体の名称で、アメリカの起業家や投資家により設立されました。
首席研究者は元Googleリサーチサイエンティストのイリヤ・スツケヴェル。
知名度の高い有名起業家のイーロン・マスクや、起業家兼投資家として知られるサム・アルトマンらもOpenAI設立のメンバーに含まれます。
AI（人工知能）研究所として、人類に利益をもたらすAIの普及、発展を目標に掲げている団体です。
また、一般的にOpenAIという言葉は、この団体が運営・管理を行うWebサイトのことを意味しています。
OpenAIが2022年11月にリリースしたChatGPTは、これまでに無い新しい対話型言語モデルとして、多くの人の関心を集めています。
AIのテクノロジーが急速に発展する中で、いつかAIが人間に損害を与える事態が起こり得る可能性が懸念されている現代。
OpenAIは、そのような状況においても個人や自社の利益より社会全体の利益を優先し対応できる団体として、日々AIの研究を行っています。
OpenAIでできること
では、OpenAIでできることにはどのようなものがあるのでしょう。
OpenAIでは主に、「文章作成」と「画像生成」が可能。
この2つから派生して、以下の項目もOpenAIによりおこなうことができます。
AIによるキーワード抽出
キャッチコピーの生成
文章の文法修正
OpenAIの活躍の幅は広く、業界や個人・法人を問わず多くの人が利用できるのが特徴です。
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OpenAIが注目される理由
まだ10年も経っていない新しいOpenAIですが、これほどまでに注目されている理由についても知っておきたいところ。
OpenAIが注目される理由は以下の3つです。
2. 資金力の乏しい小規模企業やスタートアップ企業の可能性が広がるから
3. プラットフォームがオープンソース化されておりアクセスしやすいから
一部を除いてはAIについて強い関心を抱く人は多いとは言えません。
それは、AIというとどうしても複雑で専門知識なしには理解できないような内容ばかりを目にするからでしょう。
ですが、AIが自分自身の生活に影響を与えるとなれば、関心を持つ人も多くなります
また、多くのAIツールは導入にコストがかかったり、導入自体が難しかったりと親しみやすいとは言えない印象。
OpenAIなら、すべてのプラットフォームをオープンソース化しており、インストールも簡単です。
その結果、多くの個人・企業がOpenAIに注目し、その動向を気にかけるようになったのです。
各社がAI開発を行うなか、サポートするAIプラットフォームが注目されています。 今回のテーマは従来のAI開発における課題を解決するAIプラットフォーム。 この記事を読むことで、以下の点について理解を深めることが可能です。 […]
OpenAIが開発したChat GPTの仕組みについて
ここからは、OpenAIにより開発された注目株「ChatGPT」を紹介します。
文章作成ができるAIと認識されているChatGPT。
特に関心を集めているのは、その精度の高さです。
ここでは、ChatGPTの仕組みと精度について詳しく解説します。
Chat GPTの精度
Chat GPTの仕組み
ChatGPTはAIの自然言語処理モデルに該当します。
自然言語処理モデルとは、日常的に使用する文章や話し言葉から、それぞれの単語の出現確率や、ある単語の後に特定の別の単語が出現する確率を示すもののこと。
もっとわかりやすく説明するなら「確率を元に、自然な文章を出力するモデル」と言えます。
ChatGPTは自然言語処理モデルの一つをさらに発展させたものである、Large Language Models（LLM）と呼ばれるアルゴリズムを基盤としています。
このLLMに膨大な量のテキストデータを学習させることによって、まるで人間が書いたかのような自然で違和感の無い文章を生成できるのが、ChatGPTの仕組みです。
≫≫ ChatGPTの仕組みをわかりやすく解説！今後どうなる！？
Chat GPTの精度
非常に精度が高いと騒がれているChatGPTですが、その精度については注意すべき点もあります。
文章が自然である点においては文句なしのChatGPTですが、情報が必ず正しいものとは限りません。
誤情報をさも本当かのように断言する文章を生成することも多く、そのソースを探しても見つからないことも頻繁に起こり得ます。安易に信頼しないよう注意しましょう。
試しに自分の名前を使って「○○○○○はどんな人？」と質問してみてください。きっと驚くほど真実とかけ離れた情報を並べてくるケースはきっと多いはずです。
文章が綺麗に書かれているだけでいかにも本当のように見えますが、その情報が正しいかどうかは疑問。
ChatGPTにより生成される文章は間に受けすぎることのないように注意しましょう。
≫≫ Chat GPT（チャットGPT）とは？基礎知識から使い方まで徹底解説
OpenAIの使い方と効果的な質問の仕方
OpenAIに興味を持つ方は、まず実際に試してみることをおすすめします。
AIを使ってみるなんて難易度の高いことのように聞こえるかもしれませんが、実際は非常に簡単ですので試してみる価値は十分にあります。
ここでは、OpenAIの使い方と、効果的な質問の仕方について解説します。
効果的な質問が正しい回答を引き出す
OpenAIの使い方
OpenAIを使用するには、OpenAIのアカウントを作成する必要があります。
OpenAIのWebページにアクセスすると以下の画面が表示されます。
左下に「Try ChatGPT」があるのでそちらをクリック。
すると、以下の画面に遷移します。
右側の「Sign up」をクリックしましょう。
上記の画面でメールアドレスを登録すると、入力したメールアドレスに認証メールが送られます。そのメールを開いて「Verify email address」をクリックすると再度OpenAIのWebページに遷移します。
遷移先ページで電話番号を登録する画面に進みます。入力した電話番号にメッセージで認証コードがおくられるので、送付された認証コードを入力すれば会員登録は完了となります。
会員登録をしてログインすると、以下のようにChatGPTの操作画面が表示されます。
ここに、質問などを入力していきます。ここでは試しに「日本人の特徴は」と入れて「Submit」をクリックしてみます。
上記のように、自動で文章が生成されます。
内容を見ても、かなり的を得た情報が羅列されており、初めて使うときには誰もが感動するほどです。
効果的な質問が正しい回答を引き出す
ChatGPTで正しい情報、回答を引き出すためには、効果的な質問を投げかける必要があります。
例えば、「滋賀の県庁所在地は」と質問すると、ChatGPTの回答は「滋賀県大津市東山町10番4号です。」となります。
県庁所在地を知りたいときには、住所でなく○○市など地名で回答が欲しいため、少々微妙ですね。
ここで質問を変え、「滋賀県の県庁所在地は何市？」とするとChatGPTの回答は「大津市です」となります。
要するに、質問をするときに回答しやすくなるように工夫をするのがポイントとなり、この点に心がければ、ChatGPTの回答が大きくずれるケースを軽減することができます。
また、複雑な内容の質問の場合は言語を英語にして質問するのも有効。ChatGPTの基本言語は英語であるため、英語の質問の方が精度が上がりやすい傾向があります。
≫≫ ChatGPTのプロンプト活用法！質の高い回答をもたらすテンプレートを紹介
≫≫ ChatGPTで画像生成するためにプロンプトから操作方法までを徹底解説
まとめ
今回の記事では、OpenAIについて解説しました。
中でも特に注目を集めているChatGPTについては、初めて知った方でも「使ってみたい」と思われたのではないでしょうか。
これからますますの発展を遂げると予測されるAIを身近に感じるためにも、ぜひ試しにご自身で使ってみてくださいね。