ChatGPTを法人で利用する方法がわからずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ChatGPTの法人向けサービスを活用すれば、業務効率向上や新事業の創生などのメリットが得られます。
本記事では、ChatGPTを法人で利用する方法や内蔵されているサービスを5つ紹介します。本記事を読めば、法人で利用できるサービスの特徴や料金を把握できるでしょう。ChatGPTを法人で利用したい方は、本記事を参考にしてください。
ChatGPTが法人向けサービスを開始
2024年2月19日に北陸コンピューター・サービス株式会社がChatGPT法人向けサービスを開始しました。
引用:「法人向けChatGPT導入支援サービス」提供開始のお知らせ|北陸コンピューター・サービス株式会社
とはいえ、ChatGPTの法人向けプランができた背景や法人向けプランにどのような種類があるのか分からない方も多いでしょう。本項では、以下の3つの見出しに分類して解説します。
ここで解説した内容を参考にし、ChatGPTの法人向けサービスに関して理解しましょう。
ChatGPT Enterprise
ChatGPT Team
ChatGPTの法人向けプランができた背景
ChatGPTの法人向けプランができた背景は、セキュリティ対策に不安を感じている企業が多くあることにあります。
ChatGPTには4つの料金プランがあるのですが、契約するプランによって料金設定が大きく異なります。
ChatGPTのプラン | セキュリティ対策 |
---|---|
Free | 入力内容がAIのトレーニングに活用される |
Plus | 設定内容によっては入力した情報がトレーニングに活用される場合がある |
Team | 通常設定で入力内容がトレーニングに使用されることはない |
Enterprise | 入力内容はトレーニングへ活用されない |
個人向けプランであるFreeやPlusを使用した場合、ChatGPTに入力した内容がAIのトレーニングへ活用されることもあるため、情報漏れにつながりやすくなります。しかし、法人向けのTeamやEnterpriseは入力内容がトレーニングへ活用されないので、個人向けと比較すればセキュリティ対策は高いです。
顧客や自社の情報漏れを防止するためにChatGPTの法人向けプランが用意されています。
ChatGPT Enterprise
ChatGPT Enterpriseとは、以下の5つの特徴がある法人向けプランです。
ChatGPT Enterpriseの特徴 |
---|
◾️|通常より2倍のスピードで利用できるGPT-4を無制限で使用できる ◾️|ドメイン検証や分析できるダッシュボード画面など一括メンバーの管理が実現できる ◾️|データ分析機能のAdvanced data analysisを無制限で利用できる ◾️|複数の社員での共同作業が実現できてチャットテンプレートも共有して利用できる |
また、ChatGPTを利用する際は以下の手順で登録する必要があります。
ChatGPT Enterpriseの利用料金は、会社の規模や求めている機能によって異なるので問い合わせて確認しましょう。ChatGPT Enterpriseは大規模企業向けの法人プランなので社員が多い会社におすすめです。
ChatGPT Team
ChatGPT Teamとは、小規模な企業でも利用可能な法人向けプランです。ChatGPT Teamには、以下の4つの特徴があります。
ChatGPT Teamの特徴 |
---|
◾️|管理者権限の設置やチーム専用のワークスペースなどのユーザー管理機能がある ◾️|Webブラウジング機能やデータ分析ツールなどの上限が3時間100回に緩和された ◾️|データ保護やプライバシー対策が厳重なので安心して利用できる ◾️|導入した企業に沿ったカスタマイズ機能が搭載されている |
また、ChatGPT Teamを利用する場合は、以下の手順で操作してください。
2. 画面左下の自分のアカウントアイコンをクリックする
3.「プラス設定&ベータ」をクリックする
4.「ロケール(アルファ)」項目を「en-US」に変更する
5.「Add Team workspace」をクリックする
6.「Upgrade To Teamボタン」をクリックする
7. ワークスペース名を変更する
8. 利用者数と支払いプランを選択する
ChatGPT Teamの料金プランは「30ドル/月(月払い)(2024年5月9日現在4,671円)」と「25ドル/月(年払い)(2024年5月9日現在3,892円)」の2通りです。
支払方法はクレジットカードのみで、最低利用者数は2名からです。ChatGPT Teamは小規模事業者向けのプランであるため、会社の人数が少ないもののChatGPTの導入を検討している企業に適しています。
≫≫ ChatGPTの法人プラン料金体系を解説!業務効率化を図る利用方法とは
ChatGPTを法人で利用する方法
ChatGPTを法人で利用するためには、以下の4つの方法があります。それぞれの方法を理解し、ChatGPTの法人プランを利用しましょう。
ChatGPTの法人プランを利用
ChatGPT APIで社内ツールと連携
ChatGPT内蔵のSaaS製品を利用
ChatGPTを利用
ChatGPTを法人で利用する方法として、無料のChatGPTを契約して利用することが挙げられます。法人向けプランでなくても、文章の作成や要約ができるため、業務効率向上へつながります。
OpenAIのアカウントを作成すれば、ChatGPTを利用できるため、容易に導入が可能です。しかし、ChatGPTを利用した場合、セキュリティ対策が弱いため、安全性を担保できません。例えば、ChatGPTで入力した内容が学習のトレーニングへ活用される場合があるため、情報漏えいするリスクがあります。
また、ChatGPTはインターネット上に掲載されている情報を基に回答するため、全て正しい情報を回答するわけではありません。自社が活用しているツールが誤った回答をした場合、顧客からの信頼を失墜してしまう恐れがあります。セキュリティ対策を気にしない場合は、無料のChatGPTプランを利用するとよいでしょう。
ChatGPTの法人プランを利用
ChatGPTの法人プランを利用する方法もあります。ChatGPTの法人プランは有料なので、無料版よりも優秀なシステムを利用できます。
例えば、画像生成やオリジナルGPTの作成など無料版で使用できない機能も法人プランでは利用可能です。ChatGPTの法人プランには、以下の3種類あります。
ChatGPTの法人プランの種類 |
---|
◾️|ChatGPT Plus ◾️|ChatGPT Enterprise ◾️|ChatGPT Team |
ChatGPTの法人プランを利用するのであれば、大規模な会社はEnterPrise、小規模な会社はTeamにしましょう。
Plusは設定次第でAIのトレーニングへ活用される場合があるので、情報漏えいするリスクがあります。顧客との信頼を失わずにツールを利用し続けるためにも、EnterpriseとTeamを利用してください。
ChatGPT APIで社内ツールと連携
社内外からの問い合わせに自動応答できる仕組みを構築したい場合は、ChatGPT APIで社内ツールと連携しましょう。ただ、ChatGPT APIを利用した場合、追加コストや工数がかかるので気をつけてください。
もし、ChatGPT APIでgpt-3.5-turboを利用した場合、以下の料金がかかります。
ChatGPT APIでgpt-3.5-turboの利用料金 |
---|
◾️|1,000文字入力すると0.015ドル(2024年5月9日現在2.34円) ◾️|1,000文字出力すると0.002ドル(2024年5月9日現在0.31円) |
上記はひらがな1文字の場合は1文字とカウントされますが、漢字の場合は2〜3文字とカウントされます。
上記の費用をかけてまで自動応答する仕組みを構築するべきか検討したうえで、導入する選択をしましょう。
≫≫ ChatGPT APIとは?利用方法とスプレッドシートでの実践を紹介
ChatGPT内蔵のSaaS製品を利用
ChatGPTに内蔵されているSaaS製品を利用する方法もあります。SaaS製品とは、クラウドサーバー上にあるソフトウェアをインターネット経由して利用できるサービスです。
SaaS製品を利用すれば、コストを抑えてサービスを導入できたり、ソフトウェア更新の手間がかからなかったりとさまざまなメリットが得られます。
ただ、ChaTGPT内蔵のSaaS製品を利用した場合、応答速度が遅くなって安定性に欠けるデメリットがあります。上記のメリットとデメリットを踏まえ、ChaTGPT内蔵のSaaS製品を利用するべきか検討してください。
法人向けChatGPTサービス5選
法人向けChatGPTサービスを5つ解説します。
どの法人向けChatGPTサービスを導入するべきか悩んでいる方も多いでしょう。上記の表を参考にし、自社に適したChatGPTサービスを選んでください。
サービス名 | 特徴 | 金額 |
---|---|---|
法人GAI | ダッシュボードで利用状況を分析できる プログラミング知識がなくてもさまざまな職種で汎用的に使用されるテンプレートを多数用意している |
要問合せ |
JAPAN AI Chat | 管理者は従業員の利用状況を管理できる 自社の機密情報を間違えて入力してもマスキング処理ができる マニュアルや商品データと統合すると社内外の質問に瞬時に回答できる |
要問合せ |
Graffer AI Studio | プロンプトの作成代行や企業向け研修などさまざまなサポートを実施している 管理者機能で適切な使用方法や事例を共有できるため、コンプライアンスを準拠できる |
要問合せ |
AIアシスタント | 直感的な操作で使用できる 部署内での情報共有やNGワードのブロックなど強力な管理機能がある スマホ対応ができる |
初期導入費用:14.8万円〜 月額利用料金:2.4万円〜 |
ChatPro | スタンダードプランはリーズナブルな価格で利用できる お試しプランも用意している |
スタンダードプラン:980円(税抜) |
法人GAI
法人GAIとは、従業員が個人アカウントを取得せずに使用できるChatGPTツールです。法人GAIには、以下の2つの特徴があります。
法人GAIの特徴 |
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◾️|ダッシュボードで利用状況を分析できる ◾️|メール対応文作成や求人票作成などプログラミング知識がなくて生成できる |
法人GAIはダッシュボードで利用状況を分析できるので、ユーザーの利用動向や利用者の分析などが容易に実現可能です。法人GAIはさまざまな職種で汎用的に使用されるテンプレートを多数用意しているため、業務効率向上につながります。
法人GAIは、ユーザーの利用状況を細かく分析したい方や職種で使用されるテンプレートを活用してさらなる業務効率化を図りたい方におすすめです。
JAPAN AI Chat
JAPAN AI Chatとは、それぞれの企業専用の対話環境を提供してセキュリティ面の安全性を担保しているツールです。管理者は従業員の利用状況を管理でき、自社の機密情報を入力してしまったとしてもマスキング処理したうえでの通信対応ができます。
また、JAPAN AI Chatは企業が保有しているマニュアルや商品データと統合すると、社内外の質問に瞬時に回答可能です。
セキュリティ対策に特化しているツールを探している場合や社内外の質問に瞬時に回答できるツールが欲しい場合はJAPAN AI Chatが適しています。
Graffer AI Studio
Graffer AI Studioとは、東証プライム企業や行政機関での実績も豊富なツールです。Graffer AI Studioはサービスの提供だけでなく、プロンプト(ユーザーがコンピューターに入力する命令や指示)の作成代行や企業向け研修など、さまざまなサポートを実施しています。
そのため、初めてChatGPTを導入する企業でも安心してツールの導入ができるでしょう。
また、Graffer AI Studioでは管理者機能でチャット履歴を出力して適切な使用方法や事例を社内共有できるため、社員にコンプライアンスを準拠させやすい特徴があります。
小規模で事業を始められるようにさまざまな料金プランを用意しています。Graffer AI Studioは、ChatGPTツールの導入に不安な方やChatGPTを小規模導入する予定の方におすすめです。
AIアシスタント
AIアシスタントとは、ChatGPT初心者でも初日から直感的な操作で使用できるツールです。AIアシスタントには、部署内での情報共有やNGワードのブロックなど強力な管理機能があります。
また、AIアシスタントはスマホにも対応しているため、外出時でも容易に使用可能です。個人情報やNGワードの送信ブロック機能があるので、誤って情報漏えいするリスクがありません。AIアシスタントは、いつでもツールを使用したい方やセキュリティ対策が強いツールを探している方におすすめです。
ChatPro
ChatProとは、データ流出防止機能やプロンプト共有機能など、さまざまなオリジナル機能を有しているツールです。ChatProは、スタンダードプランが月額980円(税抜)とリーズナブルな価格で利用できます。
また、お試し用として無料で利用できるスタータープランも用意しています。スタータープランではChatProの基本機能の使用ができるので、ChatGPTツールを初めて導入したい方に適しているでしょう。ChatProは、リーズナブルな価格でツールを導入したい方やお試しで導入してみたい方におすすめです。
法人向けのChatGPTサービスの選び方
法人向けChatGPTサービスを導入する際は、導入後のゴールを明確にする必要があります。法人向けのChattGPTサービスを導入する際は、以下の3つのポイントを参考にして選びましょう。
世の中には、さまざまなChatGPTサービスが存在します。上記の選び方を参考にし、自社に適したChatGPTサービスを選びましょう。
費用相場を把握して料金で選ぶ
サポート体制で選ぶ
求めている機能を明確にしてタイプで選ぶ
法人向けのChatGPTサービスを選ぶ場合は、求めている機能を明確化して自社が必要としているタイプを選びましょう。具体的には、以下の4種類のタイプがあります。
法人向けのChatGPTサービスのタイプ | 説明 |
---|---|
示唆・提案に強みを持つタイプ | AI側からタスクの提案をしてもらうことを求めている場合におすすめ |
データ活用に強みを持つタイプ | 社内外のデータを取り込んで必要な情報をアウトプットしてほしい場合に必要 |
プロンプトが充実しているタイプ | プロンプトのテンプレートが充実していて業務効率向上へつながる |
スモールスタートしやすいタイプ | 一通りセキュリティ対策が整っていて、リーズナブルに利用できる |
例えば、初めてChatGPTサービスを導入するのであれば、スモールスタートした方がリスクを最小限に抑えられます。まず自社が求めている機能を明確にしたうえで、法人向けChatGPTサービスを導入してください。
費用相場を把握して料金で選ぶ
費用相場を把握して料金で選ぶことも大切です。ChatGPTサービスの利用料金相場は初期費用が105,000円、月額料金が6,690円です。
ChatGPTサービスの費用を奪を把握し、適正な料金設定のサービスを選びましょう。
サポート体制で選ぶ
ChatGPTサービスは、サポート体制で選ぶことも大切です。例えば、日本語サポートやサービスの使用方法サポートなどを用意していれば、効率的に利用できるでしょう。
自社が求めているサポートを兼ね備えているChatGPTサービスを導入してください。
ChatGPTの法人利用方法まとめ
ChatGPTの法人向けサービスの利用方法には、ChatGPT APIで社内ツールと連携したり、内蔵のSaaS製品を利用したりとさまざまです。
また、ChatGPTサービスでも直感的な操作が特徴的なものから料金の安さが特徴的なものまであります。
本記事を参考にし、自社に適したChatGPTツールを導入しましょう。