ChatGPTを社内利用する方法とおすすめサービス7選を紹介

ChatGPTを社内利用する方法とおすすめサービス7選を紹介

ChatGPTの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。事実、ChatGPTがAPIを提供してから、さまざまなサービスや社内システムの連携で業務効率化を図っている企業が多くあります。

本記事では、ChatGPTを活用する方法とおすすめのサービスを解説します。本記事を読めば、ChatGPTを自社でどのように活用すればよいのか理解しやすくなるでしょう。ChatGPTの利用を検討している方は、本記事を参考にしてください。

ChatGPTとは

ChatGPTとは、人間との対話に類似している自然な文章をAIが作成するサービスです。具体的には、プログラミングコードの生成や翻訳、文章の要約など、さまざまな活用ができます。

また、ChatGPTは聞き手の発言内容を理解したうえで回答してくれるため、創造的な内容を創り出すことも可能です。ChatGPTを導入すれば、顧客満足度の向上や新しいアイデアの創出など、さまざまなメリットが得られます。

ChatGPTには、個人向けプランと法人向けプランがあります。それぞれのプランを理解したうえで、ChatGPTを活用しましょう。

≫≫ Chat GPT(チャットGPT)とは?基礎知識から使い方まで徹底解説

個人向けChatGPTプラン
法人向けChatGPTプラン

個人向けChatGPTプラン

個人向けChatGPTには2つのプランが用意されており、以下の機能が搭載されています。

個人向けChatGPTの機能
メッセージ交換とやり取り(無制限) phone・Androidからのアクセス可能 チャットの履歴を確認(無制限)
GPTのカスタマイズや共有 画像生成機能 音声入力&出力
ビジョン搭載GPT-4 データ分析の高度化 API利用のためのクレジット
モデルトレーニングデータ(オプトアウト可能) ワークスペース内でGPT共有 ウェブブラウジング

FreeもPlusも上記の機能が搭載されています。FreeよりもPlusの方が応答速度が速いため、スピーディーにChatGPTを活用可能です。

ただ、Plusの利用には月額20ドル(2024年5月現在で約3,061円)かかります。

月額料金を支払ってでも利用するべきか検討したうえで、ChatGPTで利用するプランを決定してください。

法人向けChatGPTプラン

法人向けChatGPTには、TeamとEnterpriseプランがあります。

TeamとEnterpriseは個人向けChatGPTに搭載されている機能は全て利用できますが、ほかにも以下の機能が搭載されています。

法人向けChatGPTの機能
専用ワークスペース 一括メンバー管理 ドメイン認証
分析用ダッシュボード 統一された請求管理 管理者用コンソール
管理者権限 SOC2 TypeⅡ準拠 共有設定の管理
ワークスペース内のGPT制御 優先サポート&専任のサポート 継続的アカウント管理

Teamとは異なり、Enterpriseではカスタマーセキュリティレビュー機能の活用が可能です。

カスタマーセキュリティレビュー機能が搭載されていれば、情報漏えいのリスクを最大限に抑えつつChatGPTを利用できます。

TeamとEnterpriseの料金は公表されていないため、運営に問い合わせる必要があります。

≫≫ ChatGPTの法人プラン料金体系を解説!業務効率化を図る利用方法とは

≫≫ 法人向けChatGPサービス5選!法人で利用する方法から選び方まで徹底解説

ChatGPTを社内で利用する4つの方法

ChatGPTを社内で利用する4つの方法

ChatGPTを社内でどのように活用すればよいのかがわからない方も多いでしょう。ChatGPTを社内で活用する具体的な方法は以下の4つです。

ここで紹介した活用方法を理解したうえで、ChatGPTを社内へ導入しましょう。

 1. 文章作成を自動化し工数削減
2. チャットボットを構築し社内問い合わせを効率化
3. コーディング補助で時間短縮
4. 大量のデータの仕分けと分析

1. 文章作成を自動化し工数削減

ChatGPTを社内で活用する方法として、文章作成を自動化して工数削減することが挙げられます。文章作成を自動化すれば、Web会議システムでの会話の内容を記録できるため、効率的に会議内容の要約が可能です。

また、文章作成後にはChatGPTに文章内容を解析してもらうことで、指定文字数内で内容の要約をしたり箇条書きを活用して文章を見やすくしたりできます。

2. チャットボットを構築し社内問い合わせを効率化

チャットボットを構築して社内問い合わせを効率化する方法もあります。チャットボットを活用して業務効率化する方法は以下の4つです。

チャットボットで社内問い合わせを効率化する方法
◾️|問い合わせ履歴から想定されるQ&Aを作成する
◾️|既存の文章から分かりやすい回答文を用意する
◾️|一般的な「よくある質問」をまとめる
◾️|質問内容をカテゴリー分けできる

チャットボットを活用して事前にQ&Aをまとめておけば、社内への問い合わせが激減するため、業務効率向上へつながります。

社内問い合わせ数を減らしてほかの業務へ時間を割きたい場合は、チャットボットを活用しましょう。

≫≫ AIチャットボットとは?基礎知識から活用事例まで徹底解説

≫≫【2023年最新】AIチャットボットのおすすめ9選を徹底比較!価格から目的別の活用方法を解説

3. コーディング補助で時間短縮

ChatGPTをプログラミングに活用すれば、コーディング補助で時間短縮可能です。

もし、プログラミングでエラーが発生した場合、コードのどの部分に不備があるのかをChatGPTに指摘してもらえるため、効率的なエラーの解消ができます。

新たなプログラミングを用意する場合は、さらに良いコードの有無を尋ねて品質向上を目指すことも可能です。

4. 大量のデータの仕分けと分析

ChatGPTを導入していると、大量のデータの仕分けと分析ができます。従業員が自社の全ての製品やサービスを把握しているとは限りません。

そのため、ChatGPTへ事前に製品マニュアルや営業用の資料の読み込みをさせていれば不明点があってもすぐに回答してくれます。

また、顧客満足度やターゲット市場の調査などではアンケート分析も可能です。ChatBOTではアンケート調査の内容を仕分けたり、各課題の解決方法を考えたりできるので、業務効率向上へつながります。

≫≫【2023年最新】AIデータ分析ツールのおすすめ10選!機能比較と使い方を徹底解説

ChatGPTの社内利用におすすめな7つのサービス

ChatGPTの社内利用におすすめな7つのサービス

ChatGPTの社内利用におすすめなサービスとして、以下の7つをご紹介します。

サービス 特徴 金額
OK SKY Chat Cloud カスタマーサポートセンターのユーザーのお問い合わせに対して自動返信が可能
AIとオペレーターの臨機応変な対応交代も可能
15日間の無料トライアルを実施している
STANDARD:初期費用(100,000円)
月額費用:100,000円
CB3 Lite Edition 豊富な学習テンプレートを用意している
CB3と同じ機能を所有しているのに費用が安い
外部システムとの連携ができる
初期費用:250,000円
月額費用:75,000円
HUE Chatbot 自然言語に特化した研究機関が開発している
プログラミングの知識が不要なので初期設定が簡単である
管理者画面が見やすい
要問合せ
Dialog Play PDFを読み込むだけで自動的にFAQを作成できる
料金プランの種類を豊富に用意している
STANDARD:初期費用0円
月額料金:80,000円
LinKa 4つのパターンが用意されていてユーザーの利用シーンに沿った対応ができる
自社の要望に応じてAIキャラクターを用いてツールの操作が可能
要問合せ
ObotSERVE 英語や中国語、韓国語など多言語対応している
LINEやWeChatなどの外部ツールとの連携ができる
要問合せ
WisTalk 追加料金なしで他部門での活用ができる
導入の立案から定着率・回答精度の提案までしている
要問合せ

ChatGPTを活用したサービスは、世の中に数多く存在しています。上記の表を参考にし、自社に導入する適切なサービスを選びましょう。

1. OK SKY Chat Cloud(株式会社空色)

1. OK SKY Chat Cloud(株式会社空色)

OK SKY Chat Cloudとは、カスタマーサービスのオペレーターの業務効率向上を目的に開発されたサービスです。24時間365日稼働しているため、お問い合わせ対応が自動化できてコストを抑えつつ顧客満足度向上につながります。

また、OK SKY Chat Cloudは全てユーザーのお問い合わせに対してAIが返信するわけではありません。よくある問い合わせに対してはAIが返信しますが、AIでの対応が困難な質問の場合はオペレーターの対応へ交代できるため、ユーザーのニーズに沿ったチャット運営が可能です。

OK SKY Chat Cloudは、15日間の無料トライアル期間を設けているため、一度導入して継続的に使用する価値があるのかを見極められます。オペレーターサービスの業務効率化を目指している方は、OK SKY Chat Cloudの利用を検討してください。

OK SKY Chat Cloud(株式会社空色)

2. CB3 Lite Edition(NDIソリューションズ株式会社)

2. CB3 Lite Edition(NDIソリューションズ株式会社)

CB3 Lite Editionとは、学習データの手間と時間を削減するための給与や勤怠管理、資格取得など学習データテンプレートを用意しているサービスです。

CB3 Lite EditionはCB3と呼ばれるAIチャットボット機能のスモールスタート版で初期費用は半分以下、月額料金は4分の1以下に抑えています。また、さまざまなカスタマイズを実現すれば自分が希望する外部システムとの連携も可能です。

すでにCB3を導入していてもう少しコストを抑えたい方は、CB3 Lite Editionの導入を検討するとよいでしょう。

CB3 Lite Edition(NDIソリューションズ株式会社)

3. HUE Chatbot(株式会社ワークスアプリケーションズ・システムズ)

3. HUE Chatbot(株式会社ワークスアプリケーションズ・システムズ)

HUE Chatbotとは、自然言語に特化した研究開発期間「ワークス徳島人工知能NLP研究所」が直接商品を開発してメンテナンスしているツールです。自然な言語で回答することに注力しているツールであるため、ユーザーが利用しやすい特徴があります。

また、HUE Chatbotの導入にプログラミングの知識は必要ありません。自社の従業員がプログラミングを習得していなかったとしても安心してツールの利用が可能です。HUE ChatBotは管理者が見やすく操作がしやすい画面に設定されています。ユーザーの利用状況から適切な改善状況をAIが自動的に導いてくれるため、分析から改善まで効率的な作業が可能です。

HUE Chatbotは、さらに自然な言語でユーザーの質問に回答したい方や使用しやすいツールを導入したい方に適しています。

HUE Chatbot(株式会社ワークスアプリケーションズ・システムズ)

4. Dialog Play(TIS株式会社)

4. Dialog Play(TIS株式会社)

Dialog Playとは、PDFをそのまま読み込ませれば自動的にFAQに回答できるチャットボットを作成できるツールです。質問文と直接回答が関係ない場合や格式ばった文章が含まれたPDFであっても、適切な文章にして回答できます。

また、Dialog Playでは5つの料金プランが用意されています。したがって、自社に適したプランを選ぶことが可能です。TRIALを利用すれば30日間無料で利用できますし、Freeを利用すれば1円もお金をかけずに月額100件までメッセージの送信ができます。

Dialog Playは、自動的にFAQを作成したい方や自社に適切な料金プランを選びたい方におすすめです。

Dialog Play(TIS株式会社)

5. LinKa(株式会社野村総合研究所)

5. LinKa(株式会社野村総合研究所)

LinKaとは、未学習の質問であっても会話を深掘りすることで回答に導く優れたツールです。

LinKaでは、以下の4つのパターンが用意されており、ユーザーの利用シーンに沿った対応ができます。

利用シーンごとの対応
受付業務 ユーザーの問い合わせに対して一時予約や申し込みができる
スムーズな導入が実現できる
接客業務 専門用語を用いて接客業務の自動化を実現する
ユーザーが欲しい情報を予測して提供できる
商談業務 有人チャットやビデオ通話機能によって実店舗に近い形で商談できる
商談情報を担当者へ引継ぎできる
オーダーメイド業務 自社独自のオーダーメイドカスタマイズができる

LinKaでは、自社の要望に応じたAIキャラクターを登場させられます。LinKaは、ユーザーの利用シーンに沿って適切な対応をしたい方やAIキャラクターを用いたツールを使用したい方におすすめです。

LinKa(株式会社野村総合研究所)

6. ObotSERVE(株式会社ObitAI)

6. ObotSERVE(株式会社ObitAI)

ObotSERVEとは、接客・販売に焦点を当てて多言語対応しているサービスです。外国人観光客からの問い合わせがあった場合は適切な言語で対応しなければいけませんが、多言語に精通したスタッフがいない場合があります。

ObotSERVEでは、英語や韓国語、中国語などの多言語に精通しているため、外国人観光客も利用しやすいサービスの提供ができます。

ほかにも、ObotSERVEは、LINEやWeChatなどの外部ツールとの連携が可能です。ObotSERVEは、多言語対応を実現したい方や外部ツールとの連携をしたい方に適しています。

ObotSERVE(株式会社ObitAI)

7. WisTalk(パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社)

7. WisTalk(パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社)

Wis Talkとは、大規模運用の知見を活かした複数部門向けの管理機能を有したツールです。Wis Talkを導入すれば、追加料金が発生せずに他部門やグループ会社でも運用ができます。

また、社内用語を事前学習しているので、適切な用語での回答が実現可能です。

Wis Talkでは、導入計画の立案から定着率・回答精度の提案までサポートします。その結果、無償トライアル満足度では98%、継続利用率95%などの評価を得ています。

Wis Talkは、複数部門でツールを活用したい方やツールの使用方法のサポートをしてほしい方におすすめです。

WisTalk(パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社)

ChatGPTの社内活用まとめ

ChatGPTの社内活用まとめ

ChatGPTには、文章作成を自動化して工数削減したり、コーディング補助で時間短縮したりとさまざまな方法があります。自社がツールを導入する目的を明確にしたうえで、適切なツール選びをしてください。

また、ChatGPTを活用できるツールといっても、豊富な学習テンプレートを用意しているものから多言語対応しているものまでさまざまです。本記事を参考にし、自社が使用しやすいツールを選んでください。

>法人向けAIの導入を支援する製品比較サイト

法人向けAIの導入を支援する製品比較サイト

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